続・松岡九郎次郎

信長に馬廻として仕え、本能寺の変後は秀吉に仕えた松岡九郎次郎。『織田信長家臣人名辞典』にも実名は載っていないが、実名は「高光」ではないかという推測を以前書いた。
http://d.hatena.ne.jp/muxia/20060604#p2
あれから5年。ようやく池田家文庫の奉公書を見る機会を得た。読めない字もあったが、書き写してきたので以下に記す。

高光
幼名鍋 松岡九郎二郎 従五位下京進
信長公臣黒母衣十人之内後秀吉公ニ仕豊臣姓賜知行一万石山州淀城主紋■、手幕、紋向日鷺用之

生没年が書かれてないのは残念だが、実名は「高光」で確定だろう。また、幼名が鍋というのも

信長の朱印状を初公開 鮮やか「天下布武」の印 松戸市立博物館
http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/local_kiji.php?i=chiiki06091613320401

で公開された「松岡鍋」宛書状と合致する。
なお子孫は池田家に仕えた後、池田家家老伊木家の家臣となった。