小須賀覚書

細川ガラシャのすべて』によると、「霜女覚書」と異なる最期を記した「小須賀覚書」という史料があるという。東京大学史料編纂所が所蔵しているのだが、図書閲覧室は現在閉鎖中のため見ることができない。まだデジタルデータにもなっていないので、東京大学史料編纂所の中の人に何らかのツテがなければ、今のところ見る手段は無い。しかし山本秀煌という人が大正九年に著した『細川侯爵家の祖先忠興夫人の信仰美談』なる本に「小須賀覚書」が活字で収録されているという。出版社は不明だが題名が分かっていれば、と思って検索しても所蔵している図書館が見つからない。それでも検索していると明治学院大学が山本秀煌の著作原稿を所蔵していることが判明した。もしかしたら上記の本の原稿が含まれているかもしれない。だが、一般人の利用は手続きが煩瑣であり、容易に探しに行けるものではない。一番早いのは明治学院大学の中の人に探してもらうことだが、全くもってツテが無い。と、ふと熊本県立図書館で検索したら所蔵していることが判明する。出版社はどう見ても個人名である。それにしても灯台下暗しとはこのことか。もっと早く気づいていれば。